■ニイガタマシンテクノ製 横型マシニングセンタ NH80D-Ⅱ
株式会社奥田鉄工所の強みは、油圧ショベルなどの比較的大型の部品に使用されるブラケットなどを製作し、ショベルメーカーへ供給できる点です。しかし、これまで使用していた旧式のマシニングセンタは老朽化が進んでおり、作業効率の低下やメンテナンス費用の増加が問題となっていました。そこで今回、ニイガタマシンテクノ製の横型マシニングセンタ「NH80D-Ⅱ 6パレットAPC（オートパレットチェンジャー）」を導入することになりました。
■重切削能力に強み
高剛性で重切削能力が高いのが同機種の売りです。主軸移動量は、X：1530 Ｙ：1230 Ｚ：1020で穴明けやフライス加工に対応。大物ワークの段取り作業に最適なACPも導入し、6パレットによる連続加工で、ワークをセットした後は長時間の無人稼働が可能。クラス最大の加工範囲で大物ワークに対応します。
■横型マシニングセンタの利点と加工精度の向上について
横型マシニングセンタは、ワークの4面を一度に加工できるため、段取り換えが少なく、位置ずれのリスクを抑えて高精度な加工が可能です。さらに、重力により切粉が下に落ちるため、切粉詰まりやトラブルを防ぎやすいというメリットがあります。
また、センタースルー機能を備えており、工具の先端から切削油を直接噴射します。これにより、深穴加工時の切粉排出性が大幅に向上し、安定した高速穴加工が実現します。特に深い穴を高精度かつ効率的に加工する場合に、この機能が役立ちます。
