■株式会社誠和商会
広島県広島市に本社を構え、鉄素材をメインに一般鉄鋼製品の加工や鋼材の販売を行っている株式会社誠和商会が島根工場に新規設備を導入、2022年1月より稼働を開始し多数ある小物生産への対応力、全体の生産能力を増強させました。
■三菱電機 ML3015GX-F80導入
同社がこの度導入したのは三菱電機製 ファイバーレーザー加工機「ML3015GX-F80」で、レーザーの最大出力は8kw、ゴトウと呼ばれる1524mm×3048mm(5尺×10尺)サイズの定尺材を加工できるテーブルを備え、板厚25㎜までの切断に対応しています。
島根工場は今までCo2レーザー加工機を4台保有、今回のファイバーレーザー加工機導入はその内の2台と入れ替える形となりますが、同社は2018年より業界に先駆けて本社へファイバーレーザー加工機を導入しており、その運用メリットを実感。
Co2レーザー加工機よりも速い加工スピードに加え、板厚に対して小径の穴あけが可能となる加工性能、15段パレットチェンジャー付きの段取り効率や印字機能による手間の削減など、生産性に関わる部分の能力向上により、従来+αの生産性を確保しながらも少ない消費電力によるコストダウンのメリットは大きいと判断しての設備更新となっています。
■世界初!! アマダ ENSIS-6225AJ導入
さらに同社はアマダ製 ファイバーレーザー加工機「ENSIS-6225AJ」の導入も進めており、こちらは最大出力12kwのレーザー発振器を備え32mmまでの板厚に対応が可能、最大加工寸法も6200mm×2580mm、ワーク質量4020kgと厚板への運用を想定しており、建築構造用のSM材やSN材の加工も視野に入れています。
2022年3月よりの稼働を予定し据え付け作業が行われた同機は、今回導入されるものが「世界初」、その話題性も含めて同社がもつ期待は大きいとのこと。
■非鉄金属の加工へ意欲
この度の設備導入が全て終われば、本社と島根工場で計3台のファイバーレーザー加工機が稼働を開始し、今まで以上の高い生産能力を得ることとなる同社は、今まで同様に鉄素材はメインとするものの、ファイバーレーザーの利点の一つでもあるアルミや銅などの非鉄金属の加工にも挑戦したいと意欲をみせています。
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