フェーシングマシンの導入で厚肉配管の一貫製作が可能に!

有限会社亀井工業 (広島県広島市)

有限会社亀井工業

広島県広島市で主に鉄製品の大型配管やダクト・架台などの製缶加工・据付から改造・保全までを行っている有限会社亀井工業が新たに配管材料の加工設備を導入、自社の既存設備との組み合わせにより厚肉配管製作への対応力を向上させました。

■厚肉パイプも加工可能なフェーシングマシンの導入

今回新たに導入されたのはフェーシングマシンとよばれるパイプの端面切削や溶接時に必要な溶け込みを得るためにつけられる開先を加工するのに用いられる開先加工機ともよばれる機械で、同社が導入した三陸精工製のSTLM-800 型は材料の昇降反転機能を備えており、片側加工後のパイプの向き変えにクレーンなどを必要としないため両端の開先加工を容易におこなうことができるというもの。

さらに特筆すべきはその加工対応径で最小径φ150~最大径φ800 までに対応する事が可能なうえに治具を用意すればφ900 までの開先加工に対応することができるとのこと。

また、従来の機械では10mm 前後の厚みの外側しか加工できなかったのが、30mm を超える厚肉の外側加工と条件つきではあるものの内側加工も可能となったため、より厚肉配管の溶接に対応しやすくなったとのこと。

■φ750 までの配管加工は自社で一貫対応可能

以前より同社設備には最大径φ750 まで切断可能な鋸盤があり、今回フェーシングマシンによる開先加工が自社内で行えるようになったことで、φ750 までの配管製作は素材から切断・開先加工・溶接まで一貫して製作できる体制が整った。

もちろん製作後に行われる塗装などの表面処理や非破壊検査なども協力会社と連携することでスムーズに対応できるため、今後φ900 までの開先加工に対応できるフェーシングマシンを保有している強みを活かして「ボイラー等に使われる蒸気配管などの高温高圧に対応する厚肉配管製作にも力を入れていきたい」と展望を語っていただきました。

個別企業情報
大型配管製作から据付・保全業務まで行う製缶加工会社

この企業に関するお問い合わせ TEL 082-942-1516