株式会社岩中製作所が新たに導入したAMADA 製6kW ファイバーレーザー加工機と同時に、同じくAMADA 製となる【PSA 窒素発生装置】を導入。
レーザー加工機による加工で必要とされるガスを自社でまかなうことで、ファイバーレーザー加工機の長所である高速切断とメンテナンス時間の削減で従来よりさらに高い生産性を獲得しました。
■PSA 窒素発生装置導入でファイバーレーザーの長所を生かす
レーザー加工機は切断を行う際に酸素・窒素・空気などのアシストガスと呼ばれるガスを吹き付けることで溶融物の除去や冷却、スパッタの付着を防ぐようになっており、加工する金属の種類によってアシストガスとして用いられるガスが変わります。
株式会社岩中製作所ではステンレスを多く扱うため、レーザー加工機に使用するアシストガスには窒素が用いられています。
同社が導入したPSA 窒素発生装置とはPSA【Pressure Swing Adsorption(圧力変動吸着)】と呼ばれる方法により、空気中に大量に存在する窒素を集めることで高純度の窒素ガスを生成し、その生成した窒素ガスをアシストガスとして使用する装置です。
この装置により通常は消費されるだけのガスが生成・充填されることで連続運転時でもアシストガス残量の減少による稼働停止を削減、メンテナンスに掛かる時間を減らしファイバーレーザー加工機の長所である高速加工を連続で行えることで高い稼働率による効率的な生産が可能になったそうです。
■ランニングコストにおいてもメリットの多い窒素発生装置
また、窒素発生装置を導入したことにより従来は消費するたびに購入していたアシストガスとしての窒素ガスを購入する必要がなくなったため、ファイバーレーザーの長所である少ない消費電力による電気代だけで運用が可能、ランニングコスト低減にも一役買ってくれるとのこと。
今回の6kW ファイバーレーザー加工機とPSA 窒素発生装置の同時導入は、高速・高効率・低コストと様々な面からの生産性向上が見込めると設備投資の効果が期待されています。
関連リンク
・パイプ・形鋼 長尺6m加工対応のファイバーレーザー加工機導入
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