2022年6月17日「日本のものづくり会社情報」

~アルカリ性電解水の切削油~

とうとう全国的に梅雨に入りましたね。
全国と言っても北海道は梅雨がないですから「北海道を除く」と表現した方がいいかもしれませんが・・・ジメジメとした天気は憂鬱になりますが、何はともあれ真夏の暑さと比べれば大したことはなく、汗かきの私にとっては過ごしやすい季節なのです。

さて今回は先週末に島根県安来市に訪問した会社の話題から。

そもそも安来市という場所ですが、古来より「鋼のまち」として鉄の産業や工業が盛んな地域です。「ヤスギハガネ」という加工品の素材を用い安来市で生産するモノの中で主に刃物の製品が多く、国内外で最高品質と認められているそうです。またこちらの地域は日立金属の城下町で「日立」の名を冠した場所が多くみられます。「日立橋」や「日立坂下」という標識など、地域と密接につながっているようです。

今回訪れた会社ですが、日立金属の協力工場として設立し、特殊鋼の精密旋盤加工や縦旋盤(ターニング)で大物の機械加工を得意とする会社です。加工分野はダイカスト用エジェクタピン(押し出しピン)やコアピンの他に、航空・宇宙・防衛関連・発電所などに使われる産業機械の重要部品などを製造しています。

こちらの会社では加工の際に発生する水溶性切削油のミストが工場内に飛散することで従業員の健康被害や転倒によるケガなど考慮し、サスティナブルで最近業界を賑わせているアルカリ性電解水ベースの水溶性切削油の導入を検討されています。生成装置さえ導入すれば、ランニングコストはあまりかからず、腐敗しにくいから臭いの低減、刃もちがいいから工具費用の削減、ベトつかないから転倒予防でき、切削性もあがるとか・・

聞いた話しによると、ミストコレクターを設置するより安価に導入できるようですのでいいこと尽くめですね。

SDGsを積極的に進めていく時代、切削油のミストでお困りの方は一度ご検討されては如何でしょうか。

ご覧いただき有難うございます。

2022年6月17日:宮本 記