今回は、AISI(アメリカ鉄鋼協会)規格8620H 丸棒の加工品製作依頼についてご紹介します。
材料調達が困難な状況で、代替提案を通じて対応したプロジェクトです。
製作内容
- 材質:AISI規格8620Hの相当品としてJIS規格SNCM220H丸棒材を採用
- 加工仕様:Φ23の丸棒をU字に曲げ加工
- 製作数量:20本
- 加工プロセス
- 素材切断
- 無酸化調質
- 曲げ加工
- 浸炭焼入れ
- 鍍金処理
- 納期:1.5か月
製作の流れ
- 材料提案と調達
依頼されたAISI規格8620Hが入手困難であったため、JIS規格SNCM220H Φ22を代替材として提案しました。
これにより、品質を維持しつつ材料確保の課題を解決しました。 - 加工工程の最適化
各工程を効率的に進めるため、無酸化調質や浸炭焼入れを実施し、AISI規格8620Hの特性に準じた品質を実現。 - 仕上げと検品
鍍金処理を施し表面品質を向上させた後、検品を行い、完成品をお客様の要望に合致させました。 - 納品
1.5か月の納期内で無事に納入を完了しました。
結果
- 課題解決:入手困難な材料を代替品でカバーし、品質とコストの両立を達成。
- 高品質製品の納品:AISI規格に準じた品質を確保し、20本を全て納品。
ポイント
この案件では、材料の調達困難という課題に対し、柔軟な提案と確かな技術で対応しました。適切な代替材を選定し、加工工程を最適化することで、高い品質基準を満たす製品を提供しました。
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