広島県福山市にある早間金属有限会社は、鞆の浦の鉄鋼団地に位置するシャックル製造の老舗メーカーです。常にお客様の期待を上回る価値をお届けするため積極的な設備投資や、技術・技能の継承のための若手職人の採用・育成にも力を注いでいます。日本品質にこだわった「安心・安全」な製品づくりを追求しています。
福山市は長い歴史を持つ「ものづくり」が盛んな地域です。江戸時代には海運業の発展に伴い鞆鍛冶による船具の製造が主要産業となり全国でも最大の生産量を誇っていました。近代化に伴い伸鉄やシャックルといった吊り具が主要な製品となり、1968年には鞆町に鉄鋼団地が設立されかなりの鉄鋼関連の会社が移転し今日に至っています。そのような経緯から「シャックル」はここ福山市でほぼ生産されており、古(いにしえ)の伝統は形を変えこれからも受け継がれていくことでしょう。
シャックルの特徴と種類についてですが、シャックルとは吊り荷とワイヤーロープ、スリング、チェーンなどを繋ぐ吊り金具です。大きく分けてボルトタイプとピンタイプがあり、ボルトタイプは常設する場合に使用され、ピンタイプは頻繁に取り外しする場合に使用されます。一般的にシャックルの種類によって材質が決まっており、並シャックル/SS400、JISシャックル/S25C、軽量シャックル・強力シャックル・強力長シャックル/SCM435になります。
※SS400・S25C(炭素鋼)・・・鉄と炭素の合金で鋼の一種
※SCM435(合金鋼)・・・炭素鋼に合金元素を添加して、靭性や耐熱性などを付与したもの
設備の加工能力で製造範囲が決まってきますが、同社は小型~中型を得意としています。
一般的にシャックル本体の製造工程は、①材料(丸棒)の購入、②材料(丸棒)の切断、③加熱(丸棒両先端部)、④アプセット鍛造(据え込み)、⑤型打ち鍛造(穴あけ)、⑥刻印打ち、⑦曲げ(Uの字型・馬蹄型)、⑧芯通し
これで並・JISシャックルのボルトタイプは工程完了し製品となります。
続いて⑨ねじ切り加工
この工程でピンタイプは完了し製品となります。
⑩ドリル穴加工(軽量・強力・強力長シャックル)、⑪熱処理(外注にて焼き入れ焼き戻し)、⑫磁粉探傷検査(軽量・強力シャックル)、⑬粉体塗装、⑭組立・梱包・出荷
※シャックルピン・ボルトの製造工程は割愛させていただきます。
「シャックル」は、複数の工程と徹底した安心・安全の取り組みから生まれた製品です。お客様に寄り添い、安全と品質をお届けするために早間金属は日々努力し、常に挑戦し続けています。
創業以来、幾度もの困難に直面するなかで支えあってきた社員やそのご家族、また日頃より製品をご愛用いただくお客様はもちろん、信頼関係で結ばれている取引関係者など、多くの方々のご支援により乗り越えてきた同社は、吊り金具のシャックルメーカーであると同時に人と人をつなぐ架け橋になれるようこれからも独自の技術とノウハウを活かし、世界に誇れるJAPAN QUALITYの更なる品質向上を目指しています。
ISO9001-2015(品質マネジメントシステム)認証を取得し、月に一度の品質会議で問題点や課題を洗い出し解決を図るPDCAサイクルを繰り返し、環境の変化にも柔軟に形(考え方)を変えながら、シャックル製造技術を活かした新たな製品にもチャレンジしています。
3つの強み
- 積極的な設備投資とあらゆる既設の設備を活用してワンストップのものづくりが可能
- 量産品はもちろん、オーダーメイドの特殊シャックルなど小ロット多品種も対応します
- ISO9001-2015認証を取得し積極的にPDCAを回すことで安心・安全な製品を提供します
主要製品
- 軽量シャックル:特殊合金鋼に熱処理を施した製品、JIS規格シャックルの1/2の軽さ
- 強力シャックル:構造用合金鋼に熱処理を施した製品、強度や耐摩耗性に優れる
- JIS規格シャックル:機械構造用炭素鋼の素材からつくる国内向けシャックル
- 並シャックル:一般構造用圧延鋼の素材からつくる世界共通のシャックル
- 機械加工金物や製缶金物
仕事量予測情報
今後3ヶ月間 | 4ヶ月目以降 |
---|---|
表は工場の稼働率を表しています。 80%以下 80~100% 100%以上
主要顧客・業界
- 船舶関係
- 工場関係
- 建設関係
- 遊具関係
- 物流関係
主要設備
設備名称 | 代表メーカー | 代表型式 | 能力・特長 | 台数 |
---|---|---|---|---|
45t~150tプレス | アプセッタ鍛造用 | 4 | ||
電気炉 | ※特注マシン | アプセッタ鍛造用 | 4 | |
フリクションプレス | ※特注マシン | アプセッタ鍛造用 | 1 | |
その他プレス | アプセッタ鍛造用 | 4 | ||
ウォーキング重油炉&プレス | 熱間曲げ加工 | 2 | ||
立型マシニングセンター | 滝澤 | MAC-V40 | 1 | |
立型マシニングセンター | 滝澤 | MAC-V1E | 1 | |
立型マシニングセンター | 滝澤 | MAC-V3 | 1 | |
立型マシニングセンター | ファナック | ロボドリル | 1 | |
立型マシニングセンター | ファースト | FirstK109 | 1 | |
立型マシニングセンター | 森精機 | MV-55 | 1 | |
NC旋盤 | 森精機 | SL-20 | 2 | |
NC旋盤 | 森精機 | SL-150 | 2 | |
NC旋盤 | 森精機 | SL-25 | 1 | |
NC旋盤 | 森精機 | NLX | 1 | |
NC旋盤 | 滝澤 | TC-203J | 1 | |
NC旋盤 | 滝澤 | TC-200 | 1 | |
NC旋盤 | 滝澤 | TC-213J | 1 | |
NC旋盤 | 滝澤 | TCC-2000 | 1 | |
NC旋盤 | 滝澤 | TCN2100 | 2 | |
NC旋盤 | オークマ | LB15 | 1 | |
NC旋盤 | マザック | SMART-350 | 1 | |
粉体塗装設備 | 1 | |||
溶接ロボット | 3 | |||
半自動溶接機 | 3 | |||
100t引張り試験機 | 1 | |||
磁粉探傷試験装置 | 1 | |||
ロックウエル硬度試験機 | 1 |
会社概要
会社名 早間金属有限会社
所在地 〒720-0202 広島県福山市鞆町後地26-167
代表者 代表取締役 早間 博文
設 立 1953年 4月
資本金 600万円
従業員数 32名
URL http://www.hayama-k.jp/
早間金属有限会社にご興味のある方は、RYOKO TRADING JAPAN株式会社までご連絡をお願い致します。