障害者就労支援で製品だけでなく人も輝かせる | 有限会社林工業所

■企業ができる社会貢献

工業製品のバフ研磨事業を手掛ける有限会社林工業所では、人材の減少や技術継承といった製造業の課題と向き合う中で、障害をもつ方にしばしば見られる特定の興味や繰り返し作業への高い集中力と自社の手掛けるバフ研磨の親和性が高いことに着目。

障害者就労支援事業所を通じて作業を行ってもらうなかで、その適性から雇用へと結びつく事例もあり、社会問題への貢献と自社の人材確保の課題への対応のどちらもが上手くいく形ができ、今では研磨作業はもちろん簡易検査や梱包、パソコンを使用してのデータ入力などさまざまな作業にて活躍されている方々がいるのだとか。

そういった成功事例から、自社にできる社会貢献活動として障害者の就労支援を取り上げ、884 グループとして作業依頼などを通じ、就労支援事業所への支援を行っているそうです。

884 グループも支援する一般社団法人安芸磨輝道は一般企業での就労が困難な方へ向け、就労の機会を提供し継続して社会で活躍してもらうことを目的とする就労継続支援事業所です。

雇用契約を結ぶＡ型事業所と雇用契約を結ばないＢ型事業所の両方に指定されており、支援対象者の障害や特性に合わせてＢ型での就労訓練からＡ型での継続就労、そして最終的には一般就労とステップアップすることができるサポート体制になっているとのこと。

実際に事業所にて行う作業はイメージするものとは違い、検査・梱包・出荷準備といった簡易作業から、パソコンでのデータ入力・資料作成・情報検索など実にさまざまな作業をしてもらうことができるようです。

具体的な作業例には以下のようなものがあります。

作業自体は一般企業からの依頼も受けており、依頼する企業側は自社で直接雇用することなく人材・労働力を確保することができることや、やらなければならない単純作業から解放され、業務を効率化することができるといったことがメリットとなります。

また、企業として就労支援事業所へ作業依頼を出すことや就職先として名乗りを上げることは、障害を持つ方の社会参加の機会を創出することになり、これはSDGsの目標8に関わる立派な社会貢献活動とのこと。

企業の社会貢献活動の一環として就労支援事業所への作業依頼や障害者雇用などについて気になる方は一度相談されてみてはいかがでしょう。

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