■BCP対策の一環としてレジリエンス認証を取得
ステンレスの薄板板金加工を中心にプラント向け機器や各種産業機械装置用機器、タンク、ダクト、プレファブ配管などを製作する山口県岩国市の株式会社岩中製作所がBCP対策の一環としてレジリエンス認証を取得、2023年4月に認証取得団体として公表されました。
■レジリエンス認証とは
レジリエンス認証は内閣官房の進める国土強靭化の趣旨に賛同し、災害などの有事における事業継続に関する取り組みを積極的に行っている事業者を国土強靱化貢献団体として認証する制度です。
◇内閣官房HP 国土強靱化貢献団体認証 認証取得団体一覧
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/ninshou_dantai_ichiran.html
審査は「国土強靭化貢献団体の認証に関するガイドライン」に基づいて、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会によって行われ、事業継続に係る方針の策定や計画のレベル、定期的な見直しなどの運用から教育・訓練の実施などの措置が取られているかといった様々な項目が審査されるため、株式会社岩中製作所は今回の認証取得に一年以上の長い時間を掛けたとのこと。
■認証取得のメリット
山口県下でもまだ取得している企業が少ないこのレジリエンス認証を取得するメリットとしては以下のものがあるそうです。
- 認証取得により認証マークを使用することができ、公的に認証取得団体として公表されるため、不測の事態に対して事業を中断させないまたは中断しても可能な限り早期に事業を復旧することができることを対外的にアピールできる
- 外部機関の専門家に評価してもらえるため、策定している事業継続計画をより確実で効果的なものへ見直し・改善することができる
- 認証を取得し一定の手続きを行うことで日本政策金融公庫の社会環境対応施設整備資金という融資制度を利用することができる様になり、金利の優遇措置など様々な支援を受けることができる
同社では様々な要因によりサプライチェーンの重要性が認知されている昨今、他社に先駆けてこの認証を取得することでサプライチェーンリスクに対する安心感を示し、自社が製作する製品を提供していきたいと語っていただきました
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