ロボットと人の強みを活かし安定品質と生産効率化を両立

株式会社奥田鉄工所 (広島県広島市)

株式会社奥田鉄工所

■溶接ロボットによる安定品質と効率化

主に建設機械車両アタッチメントやドーザーブレードなどの大型部品を製缶~機械加工まで自社で手掛ける株式会社奥田鉄工所は、設備更新分も含め新たに3台の溶接ロボットを導入しました。

同社が導入した安川電機製MOTOMAN-AR2010は6軸垂直多関節のアーク溶接ロボットで最大リーチ2,010mmのロングリーチタイプ。
動作速度に定評のある同メーカーのロボット溶接機は機種違いであるMOTOMAN-AR1440(最大リーチ1,440mm)を導入・運用している実績があり、今回の導入により顧客への対応力向上や作業効率化による生産性の向上などに期待できるとのこと。

同社が手掛ける大型製缶品はロボット溶接のみで完結できるものではないため、主要部のみロボット溶接を行い、残溶接と呼ばれる人の手で行わなければならない溶接はロボットで行った溶接の確認も含め人の手で溶接が行われています。
そこには、ロボットであれば安定した品質や一定の作業スピード、人であれば確認したものや状況への対応力など、それぞれが得意とする部分を活かすことではじめて効率的に高品質な製品を製造することができるまさに「人とロボットのコラボレーション」により製品が造られています。

■ロボットの活用で見据える働き方改革

また、ロボットのみでは作業が完結することはない同社がロボット導入を進める理由として、安定した品質や生産体制といった顧客対応の面とは別にロボットを使うことで手を掛けていた人員が他の作業に時間を割くことができたり、今までと同じ時間で効率的に動けるようになることで、従業員の残業時間を減らしプライベートも充実させてもらう「働き方改革」の一助となればとの思いがあるとのこと。

今後も顧客対応力と効率化を両立させながら建設機械車両の高品質な大型部品を提供することを目指していくそうです。

個別企業情報
建設機械アタッチメントの製造ニーズに応える株式会社奥田鉄工所

この企業に関するお問い合わせ TEL 082-942-1516