作業効率が飛躍的に向上
建設機械車両の大型製缶及び機械加工部品を扱う株式会社奥田鉄工所は、2024年3月に古い設備を更新し新たに設備を導入しました。
今回導入したのが、コマツ製のPVS2253-2、高精度でラム速度:220mm/Sという業界最高クラスのサイクル運転時間を可能にした最新鋭の液圧サーボプレスブレーキです。
最大加圧能力:2,250kN、テーブルの長さ:3,100mm、最大ストローク長さ:250mm、ベンディングアイ(曲げ角度補正機能)やパンチの交換時間を大幅に短縮できるアイクランプをオプションで追加し、飛躍的に作業効率がアップしました。
従来の油圧機では、稼働が長くなると油温が上昇し曲げ角度の変化が大きくなるのに対し、この機種は同じ稼働時間でも小さな変化に抑えられる油圧シリンダーのサーボモータ制御で、安定した繰り返し精度を実現しています。高剛性のフレームと左右2軸シリンダーで高負荷の曲げ加工にも対応可能で、消費電力や作動油量も削減し、環境にも優れた製品です。
板金を折り曲げて多様な形状に加工するプレスブレーキは、板金加工分野において高度な知識と技術を要する方法の一つです。加工する部分の形状に応じて、V型、L型、U型、R型、ヘミングといった様々な曲げ方があります。これらの技術を駆使して、何度もの曲げ作業を経ることで、複雑な形状の部品も製造可能です。プレスブレーキは曲げ加工における最も基本的な設備と言えます。
新たな設備はその企業にとって多大な価値をもたらし、さらには設備の進化により省力化にも繋がり、生産性も向上します。このような設備の導入は、ものづくりの基本となり、新たなビジネスチャンスを創出するのに役立つことでしょう。