厚み違いの配管部材の組み合わせにシーニング加工

■配管の厚みが合わない場合には…

先日、弊社運営サイト「ものづくりビレッジ Assy!」にお問い合わせいただきましたもので厚みの異なる部材を繋ぎ合わせて製品をつくるというものがありました。

圧力配管に使用する配管材には各規格の中に圧力などの条件に応じて【厚み】が設定されており、【スケジュール(Sch)】と呼ばれSch10・Sch20・Sch40…と表記されています。
これはSch10であれば1Mpa、Sch20であれば2Mpa…といったようにおおよその許容圧力の目安となっており、数字が大きくなればなるほど高圧に耐える為に厚みが増しています。

通常は条件を満たすために同一の厚みものを使用しますが、中には今回お問い合わせをいただいたもののように設計意図として厚みの違うものを使用する場合があります。
その際に問題となるのが厚みの違いによる“開先”の違いです。

溶接した際に必要な溶け込みを確保するために作られている開先は厚みによって変わる為、異なる厚みの部材を使うと開先が合わない、そのまま溶接すると内径に段差が生じてしまうといった問題があります。

それを解決するのが内径を削って揃える【シーニング加工】です。
異なる厚みの部材を繋げたいなどございましたらお問い合わせください。

この企業に関するお問い合わせ TEL 082-942-1516